紹介予定派遣を利用して正社員を目指そうと思っても、一般的な紹介予定派遣のイメージは、
「直接雇用を餌にして、人を集めているだけでないの?」
「正社員なら試用期間があるのに、なぜわざわざ紹介予定派遣で募集をかけているの?」
とあまり良くないのが現状です。
良くないというか懐疑的な感じですね。
でも、紹介予定派遣は評判どおり良くないのでしょうか?
僕は紹介予定派遣から正社員になったので、悪いイメージが先行することに疑問を感じています。
この記事では、紹介予定派遣から正社員になった僕が、紹介予定派遣を利用するメリットとデメリットについて語ります。
この記事を読むことで、就業活動、転職活動をしている方が、紹介予定派遣を利用するかどうかの判断を的確に出来るでしょう。
また、紹介予定派遣を利用するべき人と利用しないほうがいい人も教えるので、是非最後まで見てください。
紹介予定派遣のメリットとは?
面接時に派遣元の営業担当のバックアップがある
紹介予定派遣の場合、直接雇用として採用してもらったら、派遣先から多額の紹介料を支払う必要があります。
ということは、営業担当からすれば、派遣社員をしっかりと売り込みたいため、面接時にかなりのバックアップが期待出来ます。
僕は、面接がかなり苦手なタイプなので、面接時に営業担当が横にいてくれるだけでもかなり心強かったです。
ほとんどの派遣会社では、派遣先と面接する前に面接対策の打ち合わせをするので、営業担当に判断を仰げるのはかなり大きいです。
面接が苦手な人は、紹介予定派遣を利用するのはありだと思います。
実際に働いて、判断することが出来る。
紹介予定派遣の一番のメリットです。
普通に中途採用で転職活動をしようとしても、面接でしか会社の実情を知る事が出来ません。
しかし、紹介予定派遣であれば、実際に働いてみて会社にマッチするかどうか判断できるのは特権になります。
僕は、化学分析の仕事や検査業務をしてきたのですが、どうしても研究開発の仕事がしたいと思って、研究開発がメインの会社に紹介予定派遣として就業していたのですが、憧れていた研究職の仕事がまったく肌に合わない事に気づきました。
結局、分析の仕事が合っていることを再認識出来たので、その後の紹介予定派遣は分析、検査業務の仕事がメインの会社で、今はこの会社で正社員として働いております。
紹介予定派遣のデメリットとは?
必ず正社員になれるとは限らない
紹介予定派遣は直接雇用前提の就業になります。
一般的に、紹介予定派遣を利用するのは、正社員を目指している人が多いです。
しかし、面接では正社員前提の雇用と言われても、実際に紹介予定派遣期間が終わると、契約社員やパートでの契約を言われることがあります。
僕が初めて紹介予定派遣を利用した時は、6か月働いたのち、派遣社員での延長を言われたくらいなので、正社員前提との気持ちは捨てた方が良いです。
直前まで就業先を知る事が出来ない
直接雇用を前提とした就業なのに、事前に就業先の会社を知る事が出来ません。
求人をみても、業務内容、就業時間、時給、福利厚生、就業場所、求められるスキルなどの情報はあっても、就業先の情報はありません。
就職活動や転職活動する時に、求人をチェックするときに会社名を気にする人は多いと思います。
そのため、会社名が分かれば、事前に評判を知る事が出来ますし、大手企業や名の知れた会社で働きたいと言う人にとっては、デメリットになるでしょう。
僕の場合、待遇面や仕事内容が分かれば、後は会社との相性次第という考えですので、特にデメリットは感じませんでした。
求人が少ない
紹介予定派遣の求人は一般派遣と比べても求人数がかなり少ないです。
正社員の求人も出している派遣会社数社をみても、求人数は
一般派遣>正社員>紹介予定派遣
です。
紹介予定派遣の数が少ない理由は、大手企業より中小企業の募集が多い事にあると思われます。
大手企業は、中途入社よりも新卒を大事に育てる傾向ですが、中小企業は即戦力を求める傾向が強いので、紹介予定派遣も中小企業が多いです。
中小企業の場合は、大手企業ほど余裕がないので、よほどの人材不足でない限り募集をかけないです。
もちろん、ブラックな会社もあるでしょうが、中小企業が募集をかけるということは直接雇用を前提に考えているので、就業先の環境が良ければ直接雇用の可能性は高いと思います。
何回も紹介予定派遣をやると職歴に傷がつきやすい
紹介予定派遣を何度も利用すると職歴に大きな傷を残すことになります。
なぜなら、紹介予定派遣は、最長で6か月しか契約することが出来ないため、何回も直接雇用を断ったり、就業先から直接雇用しない故を伝えられると、職歴を埋める事になり、次の転職活動に大きな影響を与えてしまうからです。
僕の場合、最初の紹介予定派遣先は3か月契約で、就業直後に社風ががまったく合わず、仕事内容も思っていたのと違うと感じるようになり、辞めたいと思っていました。
本来なら紹介予定派遣のメリットである、会社とのミスマッチを防ぐという部分で問題ないですが、就業期間が短すぎて職歴に傷がつくと思ってしまい、最終的に最長期間の6か月働くことになってしまいました。
こうなると、安易に紹介予定派遣を利用できないなあと感じました。
実際に、次の紹介予定派遣先での面接時に、職歴が多すぎることを突っ込まれてかなり悪戦苦闘してしまいました・・・。
よくある紹介予定派遣の疑問に答えます。
紹介予定派遣のメリットとデメリットを語るうえで、よくある疑問について答えていきます。
紹介予定派遣の面接で正社員後の待遇を聞くのはあり?
紹介予定派遣先で働くには、派遣先との面接をすることがほとんどですが、面接は中途採用の面接とほぼ変わりません!
派遣先は直接雇用を前提に募集をかけているので、正社員後の待遇について聞くのは問題ありません!
逆にしっかりと聞かないと、無事直接雇用になっても、待遇面で不満が出ては不幸になるので。
派遣社員より給料が下がるのでは?
紹介予定派遣は一般派遣よりも時給が高い傾向にあるため、直接雇用されると給料が下がることを懸念する人が多いですが、はっきりいって就業先次第です。
契約社員が前提の場合、派遣社員より給料が下がる可能性があるが、正社員であれば賞与と昇給があれば、入社直後は給料は下がっても、何の問題もありません。
僕は、2回紹介予定派遣を経験していますが、その時の時給と月収、正社員登用後の提示は以下の通りでした。
1社目 | 2社目 | |
紹介予定派遣時の時給 | 1400円 | 1450円 |
平均月収 | 203350円 | 231033円 |
正社員登用後の月収 | 240000円 | 213000円 |
賞与 | 5か月分 | 2.5か月分 |
最後に
紹介予定派遣のメリット・デメリットから、紹介予定派遣を利用した方が良い人、利用しない方が良い人についてまとめますね。
・やりたい仕事重視で転職活動をしている人
・面接が苦手な人
・職歴が少ない人
・正社員での経験がない人
・大手企業、有名企業で働きたいと考えている人
・職歴が多すぎる人
・正社員の経験がある人
僕は正社員として働いているので、次に転職活動するなら、紹介予定派遣を利用する可能性は限りなく低いです。