長年派遣社員で働いていると、正社員になりたいと思っていてもハードルが物凄く高く感じませんか?
そのため、正社員採用を前提とした紹介予定派遣を利用を考えている人も多いと思います。
しかし、紹介予定派遣は期限が最長で6か月であるため、何回も失敗すると、職歴に傷がつきやすいというデメリットがあるため、躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか?
この記事では、紹介予定派遣社員から正社員になった僕が、紹介予定派遣から正社員になるまでのプロセスをお話していきます。
記事を読み終えると、紹介予定派遣から正社員を目指すハードルが低くなるでしょう。
紹介予定派遣は正社員を前提ではない!
紹介予定派遣は直接雇用されるかどうかが焦点になります。
僕も紹介予定派遣を利用するときは、正社員前提で派遣されると思っていましたが、あくまでも直接雇用であるため、
「契約社員」
「パート」
「アルバイト」
を派遣先から言われる可能性もゼロではありません。
そのため、紹介予定派遣を利用する場合、派遣先が正社員を前提で募集しているのか、あくまでも直接雇用として契約社員やパート、アルバイトを考えているのか、しっかりと派遣元に確認する必要があります。
最初は正社員前提でも、期間中の働きぶりで契約社員を打診されるケースもあるので、正社員前提とした場合は、期間中の頑張りが大事です。
紹介予定派遣から正社員になれる確率は?
紹介予定派遣を利用するにあたり、実際に正社員になれた人ってどのくらいいるのだろう?
このように思う気持ちは痛いほど分かります。
なぜなら、僕が派遣社員から正社員を目指す時に、直接企業を応募するべきか、紹介予定派遣を利用して正社員を目指すかかなり迷いましたからね。
それでは、実際に紹介予定派遣から正社員になれる確率について見ていきましょう。
紹介予定派遣から直接雇用の確率は約50%
紹介予定派遣労働者数 | 直接雇用者数 | 確率 | |
2018年度(平成30年度) | 36791 | 19214 | 52.2% |
2017年度(平成29年度) | 38492 | 19113 | 49.7% |
厚生労働省がまとめた平成30年度労働者派遣事業報告書の集計結果によると、
紹介予定派遣から直接雇用となった確率は約50%前後であることが分かります。
実際は、紹介予定労働者の方から、会社と合わないという理由で断った可能性もあるため、実際の確率はもう少し高いです。
こうみると、紹介予定派遣で働くと、そこから直接雇用になるのはそこまで難しい話ではないことが分かります。
紹介予定派遣から正社員になれる確率は?
結論から言うと、紹介予定派遣から正社員になれる確率は50%くらいです。
ただし、これは調査やデータに基づいた話ではありません!
なぜなら、紹介予定派遣の目的によって異なるからです。
正社員を前提に紹介予定派遣を利用するなら、直接雇用が決まった時点でほぼ正社員でしょうし、派遣社員よりも直接雇用の方が待遇がいいと思えば、契約社員やパート、アルバイトを選択する人がいるからです。
紹介予定派遣から正社員になれる確率を上げるには?
正社員雇用を前提とした企業に応募すること
紹介予定派遣は直接雇用を前提としたものです。
そのため、正社員を目指すなら、正社員として雇用することを前提にしている企業に応募するべきです。
なぜなら、正社員を目指すのに契約社員やパート、アルバイトの可能性がある紹介予定派遣をしたら、契約社員で契約すると言われたら、その分正社員への道が遠回りになるどころか、職歴に傷がつくことになるので、不幸になります。
それなら、普通に直接応募した方が手っ取り早いと思います。
紹介予定派遣の面接は転職と同じ気持ちで挑む事。
これはめちゃくちゃ大事なポイントです。
紹介予定派遣の面接をするにあたり、一番気をつけるべきポイントです。
なぜなら、派遣先の立場で考えると分かりますが、一般派遣社員と紹介予定派遣社員では以下のような思いがあるからです。
ポイント | 紹介予定派遣 | 一般派遣社員 |
組織 | 会社に馴染める人間かどうか? | 仕事さえきちんとしてくれたら良い。 |
雇用 | 直接雇用になると解雇しづらい。 | ダメならすぐに人を変えたら良い。 |
仕事 | 与えられた業務+他部署とのコミュニケーション、報連相の徹底、意欲など | 与えられた業務のみ |
賃金 | 派遣料+直接雇用後に紹介料として派遣先に多額のお金を支払う。 | 派遣料のみ |
派遣先としては、紹介予定派派遣を利用するメリットとして、派遣期間中に、直接雇用して問題ない人材かどうか見極めることが出来ます。
その代わり、直接雇用すると派遣会社に多額の紹介料を支払う必要があるため、普通に正社員を雇うよりかなりのお金がかかります。
そのため、派遣先はわざわざ高い金額を支払っても優秀な人材が欲しいという気持ちがかなり強いため、面接はかなり厳しいものになるという覚悟が必要です。
なので、普通の派遣の面接の気持ちでのぞんだ地点で負け確定です!
就業中は正社員の一員として働く
僕は紹介予定派遣を2社経験していますが、僕が1社目で失敗した最大の理由がこれが出来ていなかったからです。
僕の中では一生懸命やっていたつもりですが、紹介予定派遣という事で、正社員を目指しておきながら、どこか派遣社員としての気持ちが抜けきれませんでした。
実は、前の派遣先の比較的仲良くさせていただいた社員の方に、正社員を目指して紹介予定派遣を受けることを伝えた時に、
「正社員になるなら、与えられた仕事やるのではなく、組織に馴染む努力はしろよ!」
と言われていました。
僕はどちらかというと、言われたことや与えられた仕事を黙々とやるタイプでした。
派遣社員は与えられた仕事を一生懸命やることが評価されますが、正社員は組織で動く以上、組織に馴染まないといけない。
つまり、気持ちは正社員でも行動が派遣社員だったということです。
圧倒的にコミュニケーションが足りなかったんですよね。
僕が1社目で学んだことは、
・社員と積極的に話す
・会社の風習、決まり事を早く理解する
・仕事に関する勉強を自主的におこなう
・会社の経営方針を理解しておく
派遣先が正社員を前提に迎え入れたのに、派遣社員の意識で働くとまず正社員にはなれません!
これは、派遣社員が正社員になろうとする人の一番の失敗だと思います。
どうせ、相性が悪ければやめればいいのも紹介予定派遣のメリットであるので、派遣先からどんな評価がくだろうが、そこは真摯に受け止めて次に生かせばいいわけです。
ちなみに、1社目の僕の評価は、
「コミュニケーションが圧倒的に足りない」
でした。
まとめ
僕は1社目では失敗しましたが、2社目で無事正社員になることが出来ました。
もう一度、紹介予定派遣から正社員になれる確率をあげる方法をまとめますね。
・紹介予定派遣は直接雇用であり、正社員前提と思わないこと
・正社員を目指すなら、正社員前提の募集に応募すること
・紹介予定派遣の面接は転職の面接と一緒
・紹介予定派遣期間中は正社員の一員として働くこと
以上の4点に気を付けたら、紹介予定派遣から正社員になれる確率は50%どころか、60%、70%と上昇して、晴れて正社員になることが出来るでしょう。